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顔の傷跡について
顔は、隠すことができない場所だからこそ、傷跡を残したくないものです。
しかし、深い傷や、外部からの圧迫や衝撃で内部組織が破壊されてしまうような挫滅したケガにおいては、どれほど丁寧に適切な治療を施しても、瘢痕が残るケースもあります。
顔の外観や整容性が失われることは、どなたにとっても耐え難い苦痛です。そのため、いっそう傷跡の予防が重要です。
傷跡の予防法については「傷跡のアフターケア」ページを、ご覧ください。
目立ちやすい顔の傷跡と対策
シワと交差する傷跡
顔のシワに沿った傷跡は目立ちにくいですが、シワと交差する傷跡はちょっとした動きでも目立ちやすい傾向にあります。傷のかたちを変えることで、傷跡をわかりにくくさせることができるかもしれません。
直線的な傷跡
人の顔は、ほとんどが曲線です。そのため、直線に近い傷跡は目立ちます。傷が長いほど、わかりやすくなります。
傷の長さを短くすることは難しいですが、傷のかたちを変え、傷跡の部分だけ伸ばしづらくなる瘢痕拘縮(ひきつれ)を緩和することで、傷跡を目立ちにくくすることができます。
幅広い傷跡
ケガや傷の状態によっては、傷跡の幅が広くなってしまうことがあります。
傷跡は、通常の皮膚とは異なる構造でできているため、一見すると表面がつるっとしています。そのため、幅が広いほど、目立ちやすいと言えます。とくに、毛の生える部位では傷跡に毛が生えづらいため、わかりやすいでしょう。
幅を狭める手術・レーザー治療・植毛によって改善できることがあります。
盛り上がった傷跡
口の周辺など、よく動く部位では、適切な処置をして治癒したとしても、のちに傷跡が盛り上がってしまうケースがあります。そうなると、赤み・痛み・かゆみが出てくることも少なくありません。ケロイド体質の方はなおさら、その可能性が高くなります。
症状が強い場合は、治療をおすすめします。適切な治療は状態や体質によって異なるため、医師に相談してください。
顔の傷跡の治療法
顔の傷跡を治療するには、次のような方法があります。そのほか「傷跡のアフターケア」のページに記載している治療法も参考にしてください。
注射
レーザー
手術
注射が効果的なのは、痛みを伴う赤みのある傷跡です。合成副腎皮質ホルモン(ステロイド)を注射することで、炎症が落ち着き、硬くなった組織が和らぎます。何度も打つと陥没変形が残ることもあるため、間隔を空けて慎重におこないます。
レーザーが効果的なのは、盛り上がりがあり、赤いケロイドや白く成熟した瘢痕です。傷跡をぼやかすことができ、目立ちにくくなります。
手術が適しているのは、目が閉じられない・口が閉じにくい・ひきつれが強いなどの症状がある場合です。また、手術以外の処置をしても傷跡の目立ちが軽減されない場合も、手術を検討することになります。